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急性腎障害(AKI)

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急性腎障害(AKI)

急性腎障害は、数時間から数日という短い時間で急激に腎臓の濾過機能が低下する病気で、迅速な治療の介入を行わないと命を落とすことも少なくない病気です。
急性腎障害の原因は、腎前性、腎性、腎後性と3つに分けることができます。

腎前性は腎臓そのものではなく、腎臓に流れ込む血液の量が大きく減少してしまうことが原因であるものです。例えば、熱中症などによる重度の脱水、交通事故などによる大量の出血、心不全などの急激な血圧低下によるショックなどがあります。また腎前性では投薬中の薬物によるものも重要です。現在処方されている薬があれば、なるべく正確に獣医師に伝えられると良いでしょう。

腎性は腎臓自体の障害によるものです。腎前性に引き続いて起こることもありますし、腎毒性のある物質によるもの、免疫疾患や感染症などが原因になります。最近ではブドウの皮に腎毒性物質が含まれることが知られるようになっており、とくにレーズンは成分が濃縮されていますので、大量摂取させないよう気をつけて下さい。

腎後性は腎臓より後ろ、つまり尿管、膀胱、尿道のいずれかに障害が起こり、作られた尿が体外へ排出できないことが原因でおこる急性腎障害です。猫で多くみられる尿道結石による尿路閉塞は代表的なものでしょう。尿路閉塞では、おしっこをする格好をしきりにしたり、何度もトイレに行くけどおしっこは出ていなかったり、もしくは複数の場所に少しずつおしっこをしたりといった症状を示します。多くの場合は血尿です。もしこのような症状がみられたら一刻も早く病院へ連れて行く必要のある危険な状態です。

診断は血液検査にて行います。血液検査で腎臓の数値が高くなっていたり、電解質の異常が起こっていることで診断します。加えて触診や超音波検査、レントゲン検査、必要があれば尿路造影検査などを行い詳細に検査していきます。
急性腎障害は死亡する危険が高い病気ですので、治療には入院が必要になります。まずは静脈内への点滴を行い脱水を補正し、状態に合わせて様々な薬剤を投与していきます。以上のような治療をしても尿が出ない場合や、内科的な治療では腎障害をコントロールできないと判断した場合には、血液透析を行うことになります。透析には血液透析だけではなく腹膜透析という方法もありますが、腹膜透析ではお腹の中に大量の透析液を入れ、一定時間後にそれを抜くといった操作を何度も繰り返すことになりますので、一日がかりで動物を拘束する必要があります。また腹膜透析の透析効率は数時間の血液透析に及びません。これらのことから当院では、透析を受ける動物の苦痛を最小限に抑えて大きな透析効率を出すことができる血液透析を中心に行うようにしています。
雄猫に多い尿路結石による急性腎障害では、まずは尿道から膀胱までカテーテルを入れ、膀胱内の尿を抜き去ります。排尿経路を確保することが非常に重要です。高カリウム血症になり、心臓が止まりかけている子もいますので、血液検査を行い電解質異常に対する治療も同時に行っていきます。
急性腎障害は緊急治療が必要な病態です。入院は必要になりますが、治療により元気を取り戻してくれる子もいれば、残念ながら障害がコントロールできず死亡するもの、または慢性腎臓病へ移行してしまうこともあります。

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